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今日も地球がまわるからワタシはぐるぐる夢をみる、、 ふわふわ浮かんだ妄想を短編小説に込めました、、ユメミルアナタへ愛を込めて☆             
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表参道から国道を渋谷に向かって歩いていると、

大学の前で桂木律子に会った。

12年振りだった。




汚染区域内を歩くのは2度目だった。

12年前。

立ち入り禁止の柵を乗り越える兄貴の後に続いた。




落とし穴を掘っていると指先に何かが引っかかった。

箱だった。

ナイキのスニーカーの箱位の大きさのプラスチックの箱だった。

  は丁寧に穴から箱を取り出した。

するとすっかり落とし穴には十分な大きさになった。

でも  はすでに “落とし穴” には興味なく、

手にした箱を凝視していた。

  は
 








大きな穴が裏の駐車場にできていた。

音もなく開いた大穴。

幸い、大型連休のためか全ての車は出払っていた。


。。連休後1発目の見出しはコレで決まりだな


直下撮できる北側の窓から、せり出さした三脚を支えながら思った。


。。そして連休最終日の午前もこいつの編集で潰れました、、っと


駐車場に移動すべく Tシャツの上からパーカーを羽織り、

バギーパンツに足を通した。

時刻は5時半になろうとしていた。

サンダルをつっかけドアを開ける。

すっぴんの頬に受ける風はまだ冷たい。

ひとつ大袈裟に身震いをすると、

三脚に固定されたままのカメラに気を配りながら、

音の出ぬよう忍び足で鉄板の階段を下りた。






音の無い部屋にいる。

狭くもなく広くもないハコ。

エヴァで知ったベートーベンを口ずさんでみた。

水中でハミングをする様に口の中で共鳴した声がくぐもって頭蓋に反響する。

あらかじめ発狂する自分を想像しておく。

目を閉じて光も無くす。





オレ達だけですね、、

結局、申し合わせ通りの格好をしてきたのはオレと北見さんだけだった。

気まずい空気を抱えたまま、

オレ達9人は降りる “箇所” を探した。

サンダルを引きずる、じょっ、じょっ、という音が、

新しい朝の始まりだした海岸通りに耳障りだった。

ネスは時折海を見た。

波がない。

水平線の辺りにバカデカい軍艦が2隻。

停まっているようだが、動いているのかもしれない。

離れ過ぎているのでネスには判断がつかなかった。

ただ。

静かな朝の静かな海で圧倒的な存在感で2隻は “そこ” にあった。

突然、北見さんが堤防に飛び乗った。

きゃ

先を行く6人が振り返る。

北見さんは

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