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今日も地球がまわるからワタシはぐるぐる夢をみる、、 ふわふわ浮かんだ妄想を短編小説に込めました、、ユメミルアナタへ愛を込めて☆             
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ねぇ。。と言われ彼女と一緒にいる所をツッツに目撃された。ツッツは嬉しそうに規定の口止め料を受け取るとイェイとピースサインを力強く出して猫らしくしなやかに路地に消えた。今日子さんは猫に甘いなぁと下ろしたばかりの財布をしまいながら言うと彼女は板チョコのかけらをぴんと指で顔に向け弾いた。へへと悪戯に笑う彼女に思わぬ出費でこれ以上2人でいられなくなった事を正直に告げると太陽が西へと傾いた。彼女の白いドレスがオレンジに染まる。マジ顔になって2人で最後の瞬間を手をつないで待った。

ねぇ。。と言われ彼女達に追いつかれた事を知ると山神は一目散に逃げた。逃げたと言う声を後ろに聞きながらぱんぱんのデイバックの中身を気にしながら路地に入りそばの中古車屋のロープをくぐりよく見る外産のミニの陰で息を潜めた。山神は心臓の痛みが治まる事を祈った。

ねぇ。。と言われ彼女から目をはなした隙に最後と決めたのターゲットにも逃げられた。きっちり90度、正面とサイドにフォーメーションは敷かれた。2人の警官は同時に注視させない絶妙なポジションで魚沼くんから主導権を握り続けた。周囲の注目を集めながらねちねちとしたイヤミに一通り「わかりましたーすいませーん」とマニュアル通りに元気よく応え終わるとどっと疲れが出た。。2人の背中にジャンピングニーを入れる妄想を終えてからロスした時間を取り戻すべく群衆の通りに踵を返すといつの間にか雲の散った西の空が夕に焼けていた。。写メに収めてから流れに溶けていった。

ねぇ。。と言われ彼女を見る。彼女は顔を近づけるとぴくと口元をゆるませて微かに笑みを浮かばせた。そっと唇を人差し指で押してみた。そのままキスをしてしまわなかったのは彼女の表情を見ていたかったからだと思う。彼女の唇から指に力が伝わった時エレベーターが屋上に着いた。降り際にそっと彼女の髪に触れてみた。

ねぇ。。と言われ彼女の携帯を覗き込むとポータルサイトの提供するニュースの見出し。8番目か9番目に関連のニュースはようやくあった。。正義のアメリカがアタックされて7年が経過した。
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