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今日も地球がまわるからワタシはぐるぐる夢をみる、、 ふわふわ浮かんだ妄想を短編小説に込めました、、ユメミルアナタへ愛を込めて☆             
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めっきりと、夜の終りが冷えきっていた。瑞玉野梨子はせっせと愛車のママチャリを漕いでいる。間もなくの日の出までに土手に着きたかった。もこもこに着込んだ身体がようやく熱を帯びてくる。すくめていた首元を少し緩めるとマフラーから出した唇に朝っぽい風が触れた。夜明けは近い。右手を握り込みギアを1段上げるとじっと硬直させていた全身の筋肉を少しずつ開放させた。

面倒になったのですべてを投げ出して大の字に寝転がった。放り投げた携帯電話はまだ鳴っている。裏返り枕の間に顔をうずめた。両手でがっしりと顔を挟み込む。真新しいシーツと枕カバーが冷たく肌にあたる。土の中にいる様な
気がした。

メカにはどうも疎くて、とかなりやんわりと言ったつもりだったが、語気に「興味ねぇんだよ」が滲んでしまったのか、若き工学博士は最新の携帯電話についての講釈をストップすると、あからさまに幻滅の表情を浮かべた。2人して目線を下げるとまるで漫画の様に絶妙なタイミングで“鹿威し”がかぽんと鳴った。

メニューが渡された。表紙に小魚が描かれている。メダカだろうか。頭上の吹き出しには手書き風に「めにゅ〜」と印刷されていた。目の前のカレの字に似ていたがその事は黙っておく。分厚い表紙を開くとただ1枚だけ紙が入っていた。

めだか屋に意を決して入った。駅までの帰り道、なんとなしに別の路地を入ると小さな看板が掲げられていた。めだか屋。メダカを売っているわけではない事は分かっていた。

目一杯背伸びをした所でびりと音がした。
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