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今日も地球がまわるからワタシはぐるぐる夢をみる、、 ふわふわ浮かんだ妄想を短編小説に込めました、、ユメミルアナタへ愛を込めて☆             
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メレンゲパイが最後に運ばれると丸められた伝票がアクリルの筒に収まった。
ウエイターを含めた3人の会釈がなんとなく場面を転換する。
「何あれ」ん。。なんだ、、デモ行進? これウマいよ
香坂宏は杉ノ樹さおりの方にケーキの皿を寄せた。
12月に入り天気は交互だった。この日は晴れている。デートの折り返しに若い二人は息をついていた。
運良く大通りを見下ろせるカウンター席に案内されて、杉ノ樹さおりはこの日一番のはしゃぎ様だった。そして、香坂宏は自分の手柄でもないのに「だろ」ぐらいに鼻を伸ばし胸を張った。注文の品が揃いフォークを握ると目の前を奇怪な行列が眼下に見えた。歩行者天国の隅でさっきの行列が陣を組んでいた。
あ。
2人は同時に声を漏らした。

門限から逆算するとそろそろ駅へ向かいたかった。しかし “1度死んだ” というおじさんの話が面白くて席を立てずにいる。1度死んだという事の証明はされなかった。しかし、この男なら死んで甦る、、なんて事もやりかねない、そう思った。

もつのウマい季節だね、と言うのが5歳の息子のブームのようだ。テレビコマーシャルが発端である。

森の入口に大きな動物と小さな動物がいた。大きな動物は昔テレビで観たクマに似ていて、小さな動物はうちのネコに若干似ている。幅 約3メートルの道の両脇にそれぞれテーブルを並べていた。どうやら売店のようである。お金はなかった。森には入らなくてはいけないので通るしかない。

もみの木売りが今年もやって来た。しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん。。去年と同じ鈴の音が閉め切った部屋にかすかに届く。目を閉じて遠離るピースフルな音にずっと耳を預けていた。

猛勉強したのにさ。そう呟いて答案を投げる様に渡すと少年はぷいと口をとがらせた。

もうだめだと思ってからそう思ってからよ、、最近のおみくじクッキーはずいぶんフレンドリーですね、そう言うと紳士はくじの紙片を僕に見せてくれた。
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Edit by : Tobio忍者ブログ│[PR]