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今日も地球がまわるからワタシはぐるぐる夢をみる、、 ふわふわ浮かんだ妄想を短編小説に込めました、、ユメミルアナタへ愛を込めて☆             
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屋根裏部屋の窓から猫を見ていた。日だまりにごろりと腹を見せている。1,,,2,3,,,,,,,9匹。意識か無意識か頭の向きをそろえて寝転んでいる姿は何よりも愛らしかった。ここ数日のうちに気温はめっきり下がっている。季節の太陽が低い分、陽光が暖かいのかもしれなかった。「猫の街」という名も満更ではない、杉咲都子がふとそう思うと、猫達はバラバラと面倒くさそうに小さな身体をおこしていった。

山の稜線が夕景にくっきりと浮んでいる。川を1本越えると車窓の景色が変わった。建物が低くなり空が広がった。あの山なに、杉咲都子はひときわ高い黒い影を見て言った。賀来剣ノ輔はじっと杉咲都子を見ている。

八重歯がのぞいた。赤いタイツ。間違いない。すっと右のスピーカーの前まで進んで振り向いた。ざわつくオーディエンスがいっせいにステージを向く。鍛えられた澄んだ高音がホールを貫くと空間が彼女に支配され、ショーが始まった。

山羊を飼っている友人がいると言うとその男はようやく話にくいついてきた。

野菜ばかり食べていると不安が募ってきた。

野次馬の中でカレをみつけた。
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